引き続き、劇中に登場する人物をご紹介。
今回は幸田幸さんです。
日本の西洋音楽史において姉・延とともに黎明期を支えた重鎮と言ってもいい。
この幸田家。実はキラ星のごとく人物が排出された名家なんです。
長男の成常はカネボウの創始者。四男は幸田露伴として知られる作家。姉の延や幸もその才に恵まれ、延はウィーンにピアノ留学し、国際的に名を高め帰国後は東京音楽学校に教授として迎えられます。そこで瀧廉太郎はピアノを習ったと言われ、幸ともテニスや五目並べ、チェスなどを楽しむほど親しかったといいます。
そして18歳で東京音楽学校を首席で卒業。国費留学生として選ばれ、ウィーンに旅立ちます。
その2年後、瀧廉太郎がウィーンに留学し、ここで「瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」の世界が始まるという次第。
そんな才能あふれる幸田幸を演じるのは、音くり寿さん。
残念ながら国内に類がないと言われたヴァイオリンを披露いただくシーンはありませんが、ピアノ、合唱、声楽などあらゆる音楽に通じ、成績優秀で常に席次1番の幸田幸を彷彿させる、素晴らしい歌声を披露くださいます。お楽しみに!
音楽劇『瀧廉太郎とその友人、と知人とその他の諸々』
2024年5月2日(木)〜4日(土)
下北沢・北沢タウンホール
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