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たきとも稽古場レポート①

5月2日からの本番に向けて、稽古もラストスパート。

そんな稽古場でのワークショップの様子をご紹介します!


本公演の稽古をはじめるにあたり、キャストへさまざまな資料が共有されました。時代背景に関する参考資料や、明治時代における音楽事情のことなど・・・その中のひとつが時系列リストです。シーンごとに起こったこと、登場人物が感じたことなどを細かく箇条書きで時系列にまとめたものですが、稽古も中盤を過ぎた頃、そのリストを「みんなで肉付けしましょう!」という宿題が出ました。


◼️演出・藤倉梓さんからの宿題


①全体の時系列を埋める

②個人個人の時系列を埋める

③本読みしたばかりの頃から各キャラクターの印象は変わったか

④ストーリー内の各場のイベントごとの修正

⑤この作品のテーマ(自分の役を通したこの作品のテーマ)について話し合う

⑥疑問に思っていた部分に自分達なりの回答を出してみる


皆さんは初めましての人と会うとき、第一印象とその後の印象が変わっていくことはありますか? 登場人物ごとの台本上の細かな一部分でのあり方・感情から、「ところでこの人の血液型はなんだと思う?」 といったことかまでさまざまな議論が交わされ、それはまるでキャスト間の関係性の深まりと共に、台本のなかで出会う登場人物がしだいに心を開いてくれているような時間。


続いて、話したことを頭に入れたうえで、「フクと基吉」「岡野、幸、瀧」の2チームに分かれてエチュード(即興)を行いました。



書かれているセリフにまっすぐな解釈をする人もいれば、それを踏まえて背景を想像し、新たな感情を生み出していく人もいて、「2024年版のたきとも」が形作られていくさまがはっきりと感じ取れた一日でした。


4度目の上演となる本作ですが、今の私たちが新鮮に取り組み、そして今のお客様だからこそ受け止めていただける、新しい「たきとも」が誕生しています。


今から150年くらい前の明治時代。ドイツのある街角に集った日本人音楽家(とその他の諸々)の心温まる交流をぜひ観ていただきたいです!




音楽劇『瀧廉太郎とその友人、と知人とその他の諸々』

2024年5月2日(木)〜4日(土)

下北沢・北沢タウンホール


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